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UNCAIN DAYS スコットランドその2〜ロンドン 事件発生
お久しぶりです。本年もよろしくお願いいたします。

残念なお知らせですがmacbook、iPhone、iPod touch全て壊れたので画像の更新ができなくなりました。

帰ってから全て書こうかとも思ったのですが、やはり、文章だけでもできる限りUPするのが務めだと思い立ったので、書き殴る事に致しました。これからも駄文散文にお付き合いいただきますよう、よろしくお願いいたします。

さて、続きを。

スコットランドでキャンプをしながら、三日間、存分に楽なツーリングを楽しんだ。
これからの行き先、陸路で東南アジアを目指すなどと呆然に考えていた。

ウマさんたちが居るダンフリーズに戻るとウマさんの息子、ジェーミンが御出迎え。
ジェーミンはドイツからヒッチハイクでオランダを目指して、先程ダンフリーズに帰ってきたのだと。

彼の旅は、スイスで葡萄を収穫するアルバイトの元手で、できる限り低予算で帰ってくるとの事。
東ドイツは英語がなかなか通じないから、なかなか苦労したのだという。年も同じだし、彼は十歳まで大阪に居たから関西弁もペラペラ。遅く迄ウマさんと三人で色々な話をした。

翌日、彼らの居るアラントンハウスにボランティアスタッフが多勢。
庭の手入れや畑仕事をするというので一緒に手伝った。

語り部のジョンは、スコットランド英語をゆっくり話してくれるので、同時に英語の勉強にもなる。
私はというと、名も知らぬ植物の棘に刺さってしまい悶えていて、ジョンの教えで砂で擦って直していた。

ジェーミン、君は最初スコットランドに来た時、どんな気持ちだったんだ?

「嫌いで仕方なかったよ。アラントンはもっとボロボロ。みんなのおかげでやっとここまで直った。言葉?は悔しいからたくさん勉強したよ。当初はみんな僕の顔をみてチャイナチャイナというから腹が立ったんでね。しばいたろか云うても通じないやん?当初は荒れに荒れまくっていたよ」

ハーフの人は当たり前の様に言葉を二つ話せるんだと思っていた。
やはり、なんでも努力しなきゃならねんだよなあ。ジェーミンはきっと人一倍努力をしたのだろう。それがひしひしと伝わって来た。

居る間はジェーミンと様々な話をした。何故、日本の大人はロリコンアイドルが好きなのかとか、互いが好きな音楽や映画や本の話。

「どうしてjugoは旅にでたの?」

それは、














その答えは曖昧に返したかもしれない。
パタゴニアを走り切り、ウスアイアへ。
小さな革命を起こす為にと今は思う。
そうとも、オートバイに初めて乗ったあの日から、革命家だ。

やがて出発の日。チタの彼らと別れたぐらい、悲しい別れだ。
キャロラインさん、ウマさん、ジェーミンと並んで自分のオートバイと一緒に撮った。

ジェーミンは一冊本を持してくれた。
桃井和哉著、辺境からのEメールという本だった。

「読んだ本は誰かにあげるものだ」

このセリフはとても響いた。

時間はあまり早くなかった、
冬のスコットランドはもうじき暗くなるところ。湖水地方でテントを貼って一泊。

翌朝、小さな雨が降っていたがお構いなしに出発。
なんて憂鬱な天気なんだろう。雨脚が非常に強くなり、一日でロンドンに着くのを諦めた。
バーミンガム周辺のコベントリーでキャンプ場を探し、時間も遅かったからレセプションも閉まっていたが勝手にin。

ところが、設営を終えて眠ろうとすると、銀色のベンツがハイビーム。大きな声でハロー!!!!と。何事や?と出ると、

「うちのキャンプ場はテント禁止です。でも仕方ないので今日は特別に泊めてあげます。20ポンドください」

あの〜…テント禁止のキャンプ場なんて初めてなんですが。。。
20ポンド?ふつー、キャンプ場なんて5ポンド程度だろ?なんだよこいつ…
渡された紙をよく見たら「イングランド優良キャンプ場一位」…
シャワーは汚い、洗濯機はない、よくこれでこの値段でいけしゃあしゃあと…

スコットランド紙幣の20ポンドを渡すと「スコティッシュ…チッ(舌打ち」

イングランドにはガッカリしたよ。

翌朝、さっさと出発しようと準備。隣のモーターホームの老夫婦が「昨日は大変だったのう」と声を掛けてくれた。コーヒー飲んで行きなさいよとイングリッシュコーヒーを頂く。

「俺の日本の友人は津波で亡くなってしもた。だから、君がただ一人日本の友人だよ。これからもどうか良い旅を続けておくれ。」

老夫婦はスコットランドから旅行に来ていた。こんなに暖かい言葉を掛けてもらえるなんて。

キャンプ場を後にして、わざわざバーミンガムに来たのはナショナルモーターサイクルミュージアムを見る為。

コベントリーはトライアンフの故郷だ。日本で待ってる自分のオートバイの、故郷。

ミュージアムは、、、写真が載せれたら一番良いのだが、まあまた今度。
戦前からイギリスのオートバイがずらりと。
トライアンフはもちろん、ノートン、ビンセント、AJS、ブやのラフシューペリア。普段御目にかかれないマン島レーサーものまで沢山観れた。
一日にしてオートバイと歴史の関係を垣間見た気がする。

隣のレストランにはインドからのお偉いさん。テレビにプレスにごった返す。

イギリスの高速M1をひたすら南下。ロンドンまで15kmというところ。渋滞。
モスクワ並みというか、モスクワ以上と言ったら良いのか。東京の渋滞なんぞ比にならない。
宿は予約していたから問題なかったが、
夕方、ウクライナ、ポーランドと三回目の再会、ラーデクだ。どうにも間に合わないから、その旨公衆電話で伝える。家で待っててもらう様に伝えた。

ニュークロスというテムズ川南の街、黒人街だ。
治安もあまり良くなさそう、良い予感こそしなかったがホステルはウエルカムな感じ。まずまずだな。翌日はカール、ジェーミンの姉クレアと会う約束をしていた。

ホステルにて、荷物を降ろす、バイクにはちゃんとカギをかけて出掛けた。
ラーデクの家はまあ近くて2マイル程度。そんなら歩いて行くかと。

夜のロンドンを歩く。あまり良い感じではない。誰とも目を合わさずそそくさと抜ける。
この街に負けなければ、また東京でも暮らせるだろうと考えていた。

やつの家に。なんと日本人の彼女を連れていた。
「お前、手が早いな」とか適当な話をしながら、なんとも。
ラーデクは酒を飲まないから、お菓子とお茶だ。奴は男前ではあるがやや腹が出てる。まぁ、どーでも良い話だ。お菓子は控えろとかそんな中身の無い話をしてホステルへ。

ホステルへ。ホステルへ。…

バイクが、無いね。

うん、無い。あー、そうだ、疲れてるからだわ。

なんかの見間違いかな、きっとそうだな、

それか、イタズラかな、持ってったんなら返しなさいよ、、、

とりあえず眠る事にした。

つづく。



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男性
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ワールドルンペン
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自己紹介:
このたびの災害により、被災または避難された皆様におかれましては、心からお見舞い申し上げます。

1986年生まれ
三年半勤めた建築写真事務所を退社後、
2011年8月27日よりオートバイで大陸に乗り込む。
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