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明日はどっちだ?
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UNCHAIN DAYS スコットランドその1
なるべくして年内の事は年内のうちに…

ロンドンを早朝に出発した。網の目のような道路を駆け巡り、イギリスのメインハイウェイM1というに乗る。

カールの友人のウマさんに会うために。
ウマさんは大阪は八尾市から奥さんのキャロラインさんと、キャロラインさんの故郷、スコットランドに移住した。

旅で一番変化したのは友達の感覚。友達の友達もやはり友達なのだ。
今まで会った友人達は遠い距離を駆け抜けてもずーっと友達なのである。

道の途中、"Wellcome to Scotland"と出てくる(こっちの夜は街頭も何もないので写真は撮れません)約600km、冬に差し掛かった土砂降りのグレートブリテンを駆け抜け、初めの街ダンフリーズという街へ差し掛かった。

ウマさんに暖かく出迎えてもらう。
日本から遠路遥々、シベリアを抜けて来た私の為に、巻き寿司と餃子鍋と、日本酒を振る舞ってもらった。

ウマさんはこの突然やってきた私にいろいろなお話をしてくださった。
キャロラインさんとの結婚のプロセスや、移住の話、イングランド、スコットランドの話、お酒やオートバイのお話を。

そして、ポン酢で頂いた餃子鍋や、新鮮なサーモンのお寿司と日本酒は、何よりも美味しくて涙がちょちょぎれた。

この次の日はマークの紹介の元、RED TORPEDのビルの元へ。
グラスゴー空港へオートバイを走らせた。
出発直前にキャロラインさんが「GrassgowAirportは二つあるわよ!」と。

まずいな…どっちだ。私は携帯電話が無いし、あったとしても英会話の通話がとても大変なのを知っている。
「Maybe、internationalよ!citycenterを目指してね!」

キャロラインさん日本語をほとんど忘れてしまったとか。だが、私に頑張って話してくれる。ウマさんとの会話はキャロラインさんは英語、ウマさんは日本語で返すという大変ファニーな感じ。
国際結婚ってすごいなぁ。

昼間のスコットランドを駆け抜ける。
なんと道が素晴らしい事か。
永遠に続く綺麗なワインディングを登ると天国まで続いて行きそうだ。
気分はすでにウェールズラリー。牧草地帯を駆け登る。
空港へ向かう高速道路を走ると、オートバイは止まってしまった。
トラブルか?と覗くとガソリンがスッカラカン。序盤にぶん回し過ぎたのであった。

数キロ押すとパーキングエリアがあり、給油。遅れてしまうので公衆電話からビルへ連絡した。
グラスゴー空港へ到着。
ビルと相棒のコリンは待っていてくれた!

「よく来たな日本人!お前みたいなやつは初めてだ!」

いきなり抱擁。私はチビではないが、でかい!(縦に)ビルはまさにビッグファザーだった。
スコティッシュイングリッシュはアクセントが全然違うし彼らはあまりに早口なので、会話が難しいなぁ、なんて考えていたが彼らはそんな事を気にするでもなく、遠くから来た私を暖かく出迎えてくれた。



ビルとコリン。ファクトリー前にて。

REDTORPEDのファクトリーはグラスゴー空港外れの倉庫街の一部分にあった。



新商品の打ち合わせに付き合ってくれと。
日本人はどれぐらいのサイズがいいと思うか?ときかれて、欧州Sサイズぐらいが一番売れるんじゃないかと。
ビーチク透けるぐらいのピチT…

いくつかウェアを提供してもらい、彼らのファクトリーを後にした。

「今度はマンクスTTの時期に来いよ!」

帰り道、パーキングでウマさんが作ってくれたお弁当のおにぎりを食べた。
誰かがが握ってくれたおにぎりとても久しぶりで、あまりにも美味しくて、少し泣いた。


その夜、ウマさんの友人のジェイク、北さんに会う。



左から 北さん、ジェイク、キャロラインさん

二人ともオートバイジャンキーだそうなので、ウマさんが私の話をしたら「是非会いたい!」と。
北さんは古いカワサキのW1とSR500を所持していて、エンジンのレストアまで自らで行う程。

ジェイクも最新のホンダのスーパースポーツと、50'sのトライアンフT100を乗り壊して(笑)いるそうな。
しかし、ジェイクのホンダはエディンバラで盗難にあったそうな。こんな平和な国で、なんで??と。

「先進国の方が、よく盗まれるんだ」

ジェイクはまだ立ち直ってないのか、悲しそうに答えた。
その意味を理解したのは後程の事だった。
ジェイクが、良い道があるよとスコットランドの地図を取り出して色々教えてくれた。
グレンコウという国道A86,85(スコットランドの国道はA◯◯ 県道みたいのはB◯◯◯と表記される)はとにかく素晴らしいから行って来いと。それはウマさんも北さんも口を揃えて言っていた。

「今はシーズンじゃないから、下見程度ツーリング行っておいでよ。」

夏の白夜のこの国は、日付けが変わっても明るいのだとか。
この時は四時半から薄暮、五時から日没。街頭も何もないので、夜走るのは車でも大変なのだとか。

北さんからは、「もし南米くるなら」と連絡先を頂いた。なんと北さんはペルーで水産を教えているのだそうだ。

「南米(特にペルー)は、運転が荒いから気をつけるんだよ…」

ロシアも含めて、ヨーロッパの運転マナーは非常に良かった。
少し不安になる…

この日は楽しいところでお開き。



この日は鍋。ウマさんの料理はとても美味しい。

その翌朝私はスコットランドをツーリングしに向かった。

「二日後、君と同い年の私の息子が帰ってくる。それに合わせてウチに戻っておいで」









ちなみにここもイギリスルールで左側通行です。

楽しみすぎて、寝床は決めてなかった。
でも、暗い中決まらなくても別に焦らなくなってる。

この日は



海辺のパーキングにて。

引き続き、私は真北へ向かって走り続けた。

その2へ続く。
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ワールドルンペン
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自己紹介:
このたびの災害により、被災または避難された皆様におかれましては、心からお見舞い申し上げます。

1986年生まれ
三年半勤めた建築写真事務所を退社後、
2011年8月27日よりオートバイで大陸に乗り込む。
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