明日はどっちだ?
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UNCHAINDAYS ドイツ デュッセルドルフ 〜 オランダ アムステルダム 〜 イギリス ロンドン
2011.11.27 Sunday
午前と午後の境目だった。
太陽は丁度真上で、影は垂直にできている。
タイヤもチェーンも何もかもが新しいオートバイは大変気持ちよくドイツの大渋滞を駆け抜け、右側からアウトバーンに入った。
オランダ国境まで100km。国境とは言え、ただ通過するだけだ。
写真を撮りたかったが、高速の路側帯でバイクを止めてる所を警察に捕まるのは勘弁だった。
オランダ。ホーランド、ネイザーランド。この国はあまり関心がない。マリファナが吸えるってぐらい。
出来ればこの日のうちにイギリスに行けるだろうか、とも考えた。
焦っても仕方ないので、パーキングで地図、それとイギリスに行くにはどうしたらいいのかを調べる。
気付けば暗くなって来た。最近は日没がとても早い。
モーテルを探してみたが、週末で安い部屋がなかった。
ある別なモーテルでは、イエロースキンゴーホームだと。舐めやがって。
「謝れよ」
とすごんだがこいつも強気。
「はよ去れ。警察呼ぶぞ」
もう一度静かに「謝れ」
そしたら支配人がきて代わりに謝ってきた。この腹がたつレセプションは怒鳴られて別な支配人に殴られていた。
部屋を用意すると言ってくれたがそんな事をいう奴がいるホテルなんぞ泊まれませんよと丁寧に断る。
こういう舐めた奴から食い下がっちゃいけません。言葉はわからなくても兎に角怒ってください。
うっし、野宿や。デュッセルドルフでさらに腑抜けたからな。旅の気持ちに戻すぞう。
高速のパーキングの奥地。人に見つからぬよう奥まった所へ。
朝は寒かったが身体は調子よかった。
イギリスへの船がでているロッテルダムの近くへ。Hook of Hollandという港。
日本海を出発して大西洋を見る事に成功した!とりあえず、ユーラシア大陸は横断しちまったんだな〜 なんて。
なんていうかこの頃、ロシアが恋しくて仕方がなかったのだ。
危ないけど自然の雄大さを知り、そして人の優しさに触れる事ができたし。
もうロシア程感動しないんだろうな…
なんて思いながらイギリスへ。
イギリスの目的は頼まれたお土産を買いに。
先に言っときます、買えませんでした、すみません。あんな事が起きちまったんで…
海側。国境ゲートを後に。
鳥取以来だなこれも!くききき!
出港‼‼‼‼
おー水平線だ。ゆがんでるけど…
船でおよそ8時間。ぐっすり眠ってしまった。夜8時。イギリスはイングランド。イングランドはハーウィッチへ到着。
入国スタンプも押され、ゲートを抜けて走り出す…あ!左側走行!
夕食。いわゆるフィッシュアンドチップス。
B&Bの脇にテント張ろうとしたら「とまってけよ」なんて。いや、高いですよね?って聞いたら安くしてくれた。「わし、旅人には優しいけん」
なんか良い事あんじゃね?
左側走行の図。
この日のは一泊だけホステルに。モスクワほどじゃないが街中はクレイジーである。レコード屋とバイク屋の情報を集めて…
翌日。バイク乗りの聖地へ
イギリス製のオートバイも好き、セパハンも好き。だけど廻りに重度なファンが多過ぎて引いてた僕。
どうせなら代わりに行って羨ましがらせてやれ。
イギリス製のタックスプレート。
現行のオートバイにもつける義務があり、地元オートバイ乗りは忌み嫌っている。
「日本はファッションで付けてるよ」て説明したら、「お前らにはかっこよく見えるのか?こんな雁字搦めの物が…」彼の気持ちも良くわかる。ぼくはカフェレーサーは好きだがこれは好きじゃないんだよね。
そして
「おいお前、どっから来たんだ?」
ヒッ!日本から走って来た。。。です。。
「なに…!?おいお前ら!こいつ、すごいぞ!」
真ん中の男カール。
「スコットランドに日本の友人が居るから電話してみるね」
電話を手渡された。
「もしもし、これからなんか予定あるの?ないのね?なんも決めてないのね?スコットランドへ来なさい!大変良い所だから!明後日きなさい!暫く居なさい!詳しくはカールに聞きなさいね!じゃ!」
……は〜い笑
カールとはまた明日、走りに行く約束をしてお別れ。ロンドンを案内してくれると。
そしてこのいかつい男、デイブ。
「お前みたいなバカは初めてだワハハ愉快だ!ちょっと待ってろ!おい!マーク!」
ACECAFE代表 マーク•ウィルスモア
この日の僕の記事がACECAFEタイムズに載った。
そんで帰ろうとしたら別なスタッフが
「ゆっくりしてけよ。コーヒーのむか?」
この日すでにコーヒー三杯目。すべてご馳走になっている。
また出発しようとすると
「ボスからしばらく待たせろと言われてる。コーヒーもう一杯のんでけ!」
??なんや?
マークが降りてきた。
「スコットランドに行くらしいな?ここへ行け。話はついてる」
REDTROPED バイク系アパレル会社でグラスゴーに本社ある。
この会社はACECAFEのスポンサーであり、マンクスTTにも出資してるイギリスのバイク乗りでは知らない者は居ないのだとか。
「記念に、ウェアを提供してくれるそうだ」
うほーすげぇ!英雄扱いやがな!
皆にお別れを、って、みんな見送りに来てくれてる!
明日また来るから大丈夫だよ!ほな!
とお別れ。
その夜。デタラメに走りキャンプ地を探した。
またも雨が降って来た。雨宿りしながら真夜中に南ロンドンのキャンプ場に着いた。
「もう閉まってるよ。でも勝手に入って設営しちゃいな。」
ダーレン。最初キャンプ場のオーナーかと思った。
彼はモーターホームに住む住人で、入り口で止まる僕を見ていたのだった。
ダーレンも1200GSに乗っていて「いつか会社をやめてお前みたいな事をするよ」って。
モーターホームは、ロンドン近郊では極めてポピュラーな住居スタイル。
宿代が高いから、これに住みながら移動するって訳。日本だと場所がないよね…
「腹へったろ?飯食いに行こうぜ」
近くのカレー屋に連れてってもらう。
旅の写真を交えて色々な話しをした。
ダーレンもバイクがかなり好きらしく
毎年スコットランドへ仲間達とツーリングへ行くそうだ。
「帰りはどうするのか?」
この時はまだ、陸路で帰るつもりだった。
それを話すと彼は大いに喜んだ。
あの事件を話すとこの兄貴は、誰よりも悔しそうな顔をしていたと思う。
電話越しからそれが伝わった。
その夜は豪雨。キャンプ場だからクマに怯えず眠る事ができた。
翌朝も豪雨。しばらくキャンプ場を出なかった。
欧州のキャンプ場ってやつは素晴らしく、洗濯機やシャワーがついている。
そしてめちゃめちゃ安いのだ。
早く日本でもキャンプしたいなあ。
夕方、カールと待ち合わせをしていたACECAFEへ。
ちょっと遅刻しちまったが、「ロンドンじゃ仕方がない。」と。
中心ロンドン(グリニッジ〜テムズ川周遊)をクルージング。
久々身軽になったこのエンデューロマシンを楽しんだ。
あまりにもハイペースだったので写真はまた今度…
このカール、また出来た兄貴で
「宿代高いだろ?ウチは生憎モーターホームで狭いけどよかったら泊まってくれ。明日はアラントンでちゃんとベッドで眠れるよ!」
そこまでしてもらって何なんで、晩飯は僕が出すよと
「だめだめ!とりあえずお前が無事に帰ったら日本に遊びに行くからそん時ごちそうしてくれ!」
(今は)イギリス人の大半は好きじゃない。が、カールやダーレン、ACECAFEのみんな、後に会うビクトリアみたいな良い友人もいる。
これから一概に人種で嫌う事はしないだろう。
カールんち。
イングリッシュ朝飯。ゲフッ
「帰って来たらまた走りに行こうぜ!連絡くれよ!」
僕はスコットランドへとバイクを走らせた。
太陽は丁度真上で、影は垂直にできている。
タイヤもチェーンも何もかもが新しいオートバイは大変気持ちよくドイツの大渋滞を駆け抜け、右側からアウトバーンに入った。
オランダ国境まで100km。国境とは言え、ただ通過するだけだ。
写真を撮りたかったが、高速の路側帯でバイクを止めてる所を警察に捕まるのは勘弁だった。
オランダ。ホーランド、ネイザーランド。この国はあまり関心がない。マリファナが吸えるってぐらい。
出来ればこの日のうちにイギリスに行けるだろうか、とも考えた。
焦っても仕方ないので、パーキングで地図、それとイギリスに行くにはどうしたらいいのかを調べる。
気付けば暗くなって来た。最近は日没がとても早い。
モーテルを探してみたが、週末で安い部屋がなかった。
ある別なモーテルでは、イエロースキンゴーホームだと。舐めやがって。
「謝れよ」
とすごんだがこいつも強気。
「はよ去れ。警察呼ぶぞ」
もう一度静かに「謝れ」
そしたら支配人がきて代わりに謝ってきた。この腹がたつレセプションは怒鳴られて別な支配人に殴られていた。
部屋を用意すると言ってくれたがそんな事をいう奴がいるホテルなんぞ泊まれませんよと丁寧に断る。
こういう舐めた奴から食い下がっちゃいけません。言葉はわからなくても兎に角怒ってください。
うっし、野宿や。デュッセルドルフでさらに腑抜けたからな。旅の気持ちに戻すぞう。
高速のパーキングの奥地。人に見つからぬよう奥まった所へ。
朝は寒かったが身体は調子よかった。
イギリスへの船がでているロッテルダムの近くへ。Hook of Hollandという港。
日本海を出発して大西洋を見る事に成功した!とりあえず、ユーラシア大陸は横断しちまったんだな〜 なんて。
なんていうかこの頃、ロシアが恋しくて仕方がなかったのだ。
危ないけど自然の雄大さを知り、そして人の優しさに触れる事ができたし。
もうロシア程感動しないんだろうな…
なんて思いながらイギリスへ。
イギリスの目的は頼まれたお土産を買いに。
先に言っときます、買えませんでした、すみません。あんな事が起きちまったんで…
海側。国境ゲートを後に。
鳥取以来だなこれも!くききき!
出港‼‼‼‼
おー水平線だ。ゆがんでるけど…
船でおよそ8時間。ぐっすり眠ってしまった。夜8時。イギリスはイングランド。イングランドはハーウィッチへ到着。
入国スタンプも押され、ゲートを抜けて走り出す…あ!左側走行!
夕食。いわゆるフィッシュアンドチップス。
B&Bの脇にテント張ろうとしたら「とまってけよ」なんて。いや、高いですよね?って聞いたら安くしてくれた。「わし、旅人には優しいけん」
なんか良い事あんじゃね?
左側走行の図。
この日のは一泊だけホステルに。モスクワほどじゃないが街中はクレイジーである。レコード屋とバイク屋の情報を集めて…
翌日。バイク乗りの聖地へ
イギリス製のオートバイも好き、セパハンも好き。だけど廻りに重度なファンが多過ぎて引いてた僕。
どうせなら代わりに行って羨ましがらせてやれ。
イギリス製のタックスプレート。
現行のオートバイにもつける義務があり、地元オートバイ乗りは忌み嫌っている。
「日本はファッションで付けてるよ」て説明したら、「お前らにはかっこよく見えるのか?こんな雁字搦めの物が…」彼の気持ちも良くわかる。ぼくはカフェレーサーは好きだがこれは好きじゃないんだよね。
そして
「おいお前、どっから来たんだ?」
ヒッ!日本から走って来た。。。です。。
「なに…!?おいお前ら!こいつ、すごいぞ!」
真ん中の男カール。
「スコットランドに日本の友人が居るから電話してみるね」
電話を手渡された。
「もしもし、これからなんか予定あるの?ないのね?なんも決めてないのね?スコットランドへ来なさい!大変良い所だから!明後日きなさい!暫く居なさい!詳しくはカールに聞きなさいね!じゃ!」
……は〜い笑
カールとはまた明日、走りに行く約束をしてお別れ。ロンドンを案内してくれると。
そしてこのいかつい男、デイブ。
「お前みたいなバカは初めてだワハハ愉快だ!ちょっと待ってろ!おい!マーク!」
ACECAFE代表 マーク•ウィルスモア
この日の僕の記事がACECAFEタイムズに載った。
そんで帰ろうとしたら別なスタッフが
「ゆっくりしてけよ。コーヒーのむか?」
この日すでにコーヒー三杯目。すべてご馳走になっている。
また出発しようとすると
「ボスからしばらく待たせろと言われてる。コーヒーもう一杯のんでけ!」
??なんや?
マークが降りてきた。
「スコットランドに行くらしいな?ここへ行け。話はついてる」
REDTROPED バイク系アパレル会社でグラスゴーに本社ある。
この会社はACECAFEのスポンサーであり、マンクスTTにも出資してるイギリスのバイク乗りでは知らない者は居ないのだとか。
「記念に、ウェアを提供してくれるそうだ」
うほーすげぇ!英雄扱いやがな!
皆にお別れを、って、みんな見送りに来てくれてる!
明日また来るから大丈夫だよ!ほな!
とお別れ。
その夜。デタラメに走りキャンプ地を探した。
またも雨が降って来た。雨宿りしながら真夜中に南ロンドンのキャンプ場に着いた。
「もう閉まってるよ。でも勝手に入って設営しちゃいな。」
ダーレン。最初キャンプ場のオーナーかと思った。
彼はモーターホームに住む住人で、入り口で止まる僕を見ていたのだった。
ダーレンも1200GSに乗っていて「いつか会社をやめてお前みたいな事をするよ」って。
モーターホームは、ロンドン近郊では極めてポピュラーな住居スタイル。
宿代が高いから、これに住みながら移動するって訳。日本だと場所がないよね…
「腹へったろ?飯食いに行こうぜ」
近くのカレー屋に連れてってもらう。
旅の写真を交えて色々な話しをした。
ダーレンもバイクがかなり好きらしく
毎年スコットランドへ仲間達とツーリングへ行くそうだ。
「帰りはどうするのか?」
この時はまだ、陸路で帰るつもりだった。
それを話すと彼は大いに喜んだ。
あの事件を話すとこの兄貴は、誰よりも悔しそうな顔をしていたと思う。
電話越しからそれが伝わった。
その夜は豪雨。キャンプ場だからクマに怯えず眠る事ができた。
翌朝も豪雨。しばらくキャンプ場を出なかった。
欧州のキャンプ場ってやつは素晴らしく、洗濯機やシャワーがついている。
そしてめちゃめちゃ安いのだ。
早く日本でもキャンプしたいなあ。
夕方、カールと待ち合わせをしていたACECAFEへ。
ちょっと遅刻しちまったが、「ロンドンじゃ仕方がない。」と。
中心ロンドン(グリニッジ〜テムズ川周遊)をクルージング。
久々身軽になったこのエンデューロマシンを楽しんだ。
あまりにもハイペースだったので写真はまた今度…
このカール、また出来た兄貴で
「宿代高いだろ?ウチは生憎モーターホームで狭いけどよかったら泊まってくれ。明日はアラントンでちゃんとベッドで眠れるよ!」
そこまでしてもらって何なんで、晩飯は僕が出すよと
「だめだめ!とりあえずお前が無事に帰ったら日本に遊びに行くからそん時ごちそうしてくれ!」
(今は)イギリス人の大半は好きじゃない。が、カールやダーレン、ACECAFEのみんな、後に会うビクトリアみたいな良い友人もいる。
これから一概に人種で嫌う事はしないだろう。
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性別:
男性
職業:
ワールドルンペン
趣味:
music & motorcycle
自己紹介:
このたびの災害により、被災または避難された皆様におかれましては、心からお見舞い申し上げます。
1986年生まれ
三年半勤めた建築写真事務所を退社後、
2011年8月27日よりオートバイで大陸に乗り込む。
1986年生まれ
三年半勤めた建築写真事務所を退社後、
2011年8月27日よりオートバイで大陸に乗り込む。
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