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明日はどっちだ?
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UNCHAIN DAYS ウクライナ キエフ 〜 ポーランド クラコウ
現在、予定をしなかったがグレートブリテンにて。


進むスピードが日記に勝てない。
当たり前じゃないか。日記というのは過去を書いているのだから。

後ろ髪引かれる思いでウクライナを後にした。

ユーラシア大陸も3分の2…ロシアはでかかったなぁ。

一本道。ワルシャワまで700キロ。なんだ、一日でいけるじゃないか。(距離感はかなり麻痺してる。)

が、しかし、



道できてへんやん…

さらに









………

林道ツーリングに誘われた。

ほんでまた転ぶ。この日やたら暖かかったから汗だく。

回り道を間違えたのだった。

急いで引き返すと夕暮れ。キャンプかぁ…
いや、嫌じゃない(現在ヨーロッパでは野宿ばっか)だけどウクライナ21みたいな連続殺人にあうのはゴメンだからな、と。

国境近くの街にモーテルをみっけた。
値段も安くて綺麗。なによりWi-Fiも使えたしね。

出来事をノートに書いたり、ロシアの友人達に連絡をしていると、



ウクライナン酔っ払いに絡まれた。

ウ「どっから来たんだ?日本だと?すげー!」
ウ「俺たちは千島列島についてはあまり考えてないぜ!」

その後は全部ウクライナ語。写真真ん中のユーリはウォドカを一瓶あけてきたもんだからグデングデン…

楽しかったが、会話が進まないから眠ることにした。

翌朝、この日も暖かく、バイク日和だ。まってろヨーロッパ。

意外に泊まった街が近くだったから、直ぐに国境。

しかし、またもや問題…

警備「なんだおまえ、ウクラインスキーじゃないや?カザフスキーか?モンゴリアンか?ルースキー(ロシア人)だな?」
僕「ニエット。俺はイポンスキーだ。」

ざわざわと人だかり…迷彩服の警備に囲まれる…

警「一体どうやってきた?まってろ、犬つれてくるわ」

えー??

わし、なんももってへんでー!

案の定、犬は問題なし。しかし、別室に呼ばれ尋問。

警「バイクはどうした?ロシアで買ったか?」
僕「いや、日本から持ち込んだよ。あと、英語できるやつ頼むわ。わし、ロシア語あんま得意やないねん」

ざわざわと会議…

警「よっしゃほんないけや!お前みたいな面倒なやつと関たないねん!」

こっちこそ!お前らみたいな面倒な奴はお断りだ!

3時間かけて出国さよウクライナ。

ポーランド側。

「おっ、日本人はこのゲート初めてやな!ほなきいつけてな!」

はえー… わずか2分。

こんにちワルシャワ!





きたぜユーロ!まってろポルトガル!

道が格段にいい。もうヨーロッパかぁ。大陸もあと3分の1なんだなぁ。

ほんでもってワルシャワ。予約していたホステルに着いたものの、

「予約?ないよ。そんで今日は一杯だよ」
そんな馬鹿な!ほら!予約表!前金も払ってるじゃん!

「あーれー?でも今日は一杯だよ。近くもあるし、聞いてみたら?」

なんだこいつ、最低だな…

今後暫くヨーロッパでは此の様な被害に合う。

3件目にてようやく、レセプションを叩き起こしチェックイン。すまんね…

今度はちゃんと予約をしてワルシャワを出発。

ウクライナで会ったラーデクがいるクラコウへ。

順調に進む。が、途中ガス欠をぶっこく。
リザーブにしたらほら、エンジンかか…らない。
試しにタンクを覗くとあら?空っぽ…

えぇー?なんで?とガソリンコックを確認したらリザーブになったまんま。
あちゃー…

ポーランドに入ってガソリンが一気に値上がりしたため、ギリギリまで給油をしなかった。

さて、異国の高速道路。こんな時どうする?僕はというと

押してみた。フル装備のエンデューロレーサーを。

まだ10月半ば。暖かいとは言えないが一時間近く押す。そしてスタンドは閉まっていた。

いい加減疲れてへたり込むとある事に気付いた。

予備に1Lあったじゃん!MSRのタンクに。すぐさま入れてキック。かかった!

ロシア抜けて完全腑抜けていた。これじゃ先がおもいやられる。

走ったら直ぐにスタンド!ホッとした。夜は9時を回ったので宿探し。
ポーランドはモーテルが多い。そしておまけに安いのである。

英語もロシア語も通じないおばちゃん一人のモーテル。一泊日本円で2000円程度。助かった…

翌日、クラコウまであと100kmちょい。雨が降り続ける中今度こそホステルに泊まれた。

ホステルのタトゥーだらけの兄ちゃんに携帯電話を借りて、ラーデクに電話。あらかじめ滞在先を送っていたため、すぐに来るそうだ。

会った瞬間奴の一言

「アーサダチィィィイィイィ!!」

…誰だこんな言葉教えたの…



何故ここに来たのかと言えば国際報道写真展があったから。



いきなりソマリアの鼻の無い少女が目に留まり、重い。

ラーデクがクラコウを案内してくれると。








僕「ラーデクよ、コマネチ知っとる?」
ラ「ナディア•コマネチか?ありゃ綺麗な選手だったなぁ。」
僕「日本じゃ笑いで有名なんだよ。」
ラ「…クレイジージャパニーズピープル…」

やらせてみた。





彼が言うコマネチは「コーマネチィー?」とやや疑問系なのが笑える。

ひとしきり観光してもらい、お別れ。日本に来たら連絡くれや!なんて話して居たが、またイングランドで再会した。

この夜はやたら腋臭の変なドイツ人に捕まる。
眠いから途中ほったらかす。こいつはかなり夜型らしく、早朝に大声で話したりするから軽く頭にきた。

翌日アウシュヴィッツへ。
アウシュヴィッツへ来るためにポーランドへ来たのは大いにある。
なんせ僕は「アドルフに告ぐ」のファンだからさ。








観光客や学生だらけで、とてもじゃないが楽しめなかった。

この夜も変なドイツ人に捕まる。

ド「ウォドカあるだろ?」
僕「なんで俺がもってるとわかる?」
ド「…」

彼は英語が全然だめなのだ。

見てみたらロシアで買ったウォドカ、無くなってる。こいつ、人の鞄あけたな?他には何か取られてないかをみたが、大丈夫だった。


首をトントン。これはロシア〜ポーランドの酒を飲んだ仕草。

てめえ!極寒キャンプで暖まるための命がけのウォドカ全部飲みやがったな!

久々頭に血が上った。てめえ!表に出ろ!と日本語で怒鳴りつける。
そいつは何をしたか分かっていなかったのか、ひたすら半笑いで謝り続けたが、許せなかった。

あれはライフラインだったのだ。あの最悪でも最高に生きた心地のしたあのキャンプの、その証をこいつは!

一発殴った所で腹の虫は収まらないのは分かって居たからほっといて外に出てチルアウトした。

なんだかただ疲れただけの日になってしまい、直ぐに休んだ。

翌朝、夜型のこいつ、またなんか喚いて起こされたのであと一日宿をとっていたが、もうドイツへ向かう事にした。

なんだか猛烈にロシアが恋しくなったヨーロッパ一ヶ国目。

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ラーデク
大阪に来てほしい
2011.11.21  10:37  Posted by ちびまるこ | Edit
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このたびの災害により、被災または避難された皆様におかれましては、心からお見舞い申し上げます。

1986年生まれ
三年半勤めた建築写真事務所を退社後、
2011年8月27日よりオートバイで大陸に乗り込む。
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